静かな平和への祈り ~ 職員室の生け花から ~
令和4年3月18日(金)
職員室に入ると、机の片隅に花がそっと生けてありました。黄色の大きな花に魅(み)せられて名前を聞くと、「ラナンキュラス」とのことでした。
そのラナンキュラスを包み込むように生けてある、淡い青色の可愛らしい花は、「デルフィニウム」というそうです。清々しい色合いに目が癒やされました。
その日は、花の見事さに心奪われ、ただただ花の美しさに浸(ひた)っていましたが、花を生けた先生が社会の先生であったことをふと思い返し、「ああ、そうだったのか」と思い当たりました。
花の美しさだけに心奪われている我が身を恥じ入りました。彼の地も遅い春を迎え、花は咲いているでしょうが、それを愛(め)でることもなく逃げ惑う方々への無事を、静かに、しかし強く祈っている社会の先生の思いに接しました。