校長講話 ~ 習うことで可能性はUPする!! ~
令和4年7月19日(火)臨時休校
前期を振り返ってみると、それぞれが自分の持ち場でよく頑張ったと思います。
たとえ今が思うようにならなくても、自分のペースで繰り返し努力してゆけば、自分の可能性が広がることを、生徒の皆さんに全校集会で直接伝えたかったのですが、そのチャンスが大雨警報が発令されたために流れてしまいました。このブログで伝えます。
◆1年生の皆さんへ、先生と友達との交流を進めてください。
「学」の漢字は古くは「學」と書きました。成り立ちは諸説(しょせつ:いろいろな意見)がありますが、この「がくかんむり」の中にある「×」は、「交(まじわり)」を意味します。二つあるのは、「先生」と「友達」との付(つ)き合(あ)いを表しています。それを両手で扱(あつか)うように大切にすることを忘れないために、子どもに冠(かんむり)として授(さず)けたとされます(下は「學」の成り立ちを示した図)。
新身(しんみ:家族のように大切に思う)になってくれる先生に相談できるから、一歩が踏(ふ)み出せます。教室で友達と笑顔で顔を合わすから、毎日が頑張れます。
◆2・3・4年生の皆さんへ、良く頑張りました。感謝しています。
学校の中心として、生徒会や部活動、学校行事を良く盛り上げてくれました。自らの活動で、1年生に玉野備南高校での生活の見通(みとお)しを持たせてくれました。
◆一生(いっしょう)付き合う友達とは「対等(たいとう)」、いつも「思いやり」が必要です。
対等の付き合いは、一方的に相手を束縛(そくばく:しばりつけること)したり、一方的におごらせたり、からかったり、イジメたりはしません。SNSに悪口を書き込むことも絶対にしません。書き込んだデータは一生消えないからしてはいけません!
◆学んだ後、自分ですることは、「習う」ことです。
「習」の成り立ちについても諸説ありますが、「羽」が繰(く)り返すことを表し、「白」に「告白(こくはく)」の熟語(じゅくご)があるように「言う」の意味を持つことから、「声に出して繰り返すことで身に付(つ)く」というように解釈(かいしゃく:考え理解すること)されています。
人間がものを覚えたり、仕事が一人前(いちにんまえ:立派にひとりで)にできるようになるには、繰り返す時間や手間(てま)が要(い)ることを、2千年も前から漢字は伝えています(下は「習」の成り立ちを示した図)。
◆何度も繰り返すと、一番苦手だった国語の教員になっていました!
私の場合、音読は30回以上、語句は全てを調べなければ、教科書の内容がわからないほど、「国語」が苦手でした。人と競(きそ)い合うのではなく、自分のペースで、音読や辞書で語句を調べるなどの基礎・基本をしっかり繰り返しました。気がつくと、あれほど苦手だった国語を教える教員になっていました。このことで、人が持つ可能性を信じられるようになりました。
たとえ今が思うようにならなくても、なりたい自分を意識し、努力し続けることで、目標に近づけるということを。
不安な時こそ「基礎・基本を繰り返す」と良いですよ。そして困ったり、悩んだりした時は、先生や友達との「付き合い」を思い出して相談してください。
感染症や交通事故に気を付けて、また元気な顔を見せてください。