大切な人へのお便り ~現代の国語の授業から~
令和4年12月 8日(木)
1年生の「現代の国語」の授業(担当:小室先生)では、生徒が黙々と熱心に何かを書いていました。机の上をそっとのぞき込むとお便りを書いていました。
小室先生に伺えば、「大切な人に出すお便りを、今、書いているのですよ」ということでした。生徒たちは丁寧にバランス良く文字を書いていました。ある生徒は、「余白(よはく:あまった空白の部分)に私なりに絵をかいてみたい」と話していました。それこそ、活字や印刷にない良さがあります。
もうすぐ、お正月ですね。スマホのメールで新年の挨拶は済ませることもできますが、年賀状をもらえば、やっぱり嬉しいものです。コロナ禍の時だからこそ、字の上手い、下手ではなく、心のこもった字を見たり、いただいたりすると、身体の芯(しん)から温かくなってきます。
小室先生、実生活に根ざした国語の授業をありがとうございました。
【記者の声】ある大学の先生が、「本当に国語の力のある人は、お世話になった方にお便りが出せる人ですよ」とおっしゃっていました。まったくそのとおりだと思います。またある人は、「大切な方へのお便りは、使う筆記用具から封筒や便せんの色、切手の図柄までふさわしいものを選びます」と話されていました。
相手を思い浮かべて書き、相手の喜ぶ顔を想像しながら投函(とうかん:ポストに入れること)する、そんな時間は素敵ですね。ハガキや手紙を書くことで、相手を思う心遣いが磨かれてゆく感じがしました。