❀今、サクラは咲く!❀
令和5年 3月24日(金)
雨上がりの朝、校庭のサクラが咲き始めています。
雨上がりのサクラの花が、記者はとても好きです。雨に濡(ぬ)れて黒々とした幹に薄紅色(うすべにいろ)の花びらが映(は)え、ほどよい湿気を含んだ柔らかな花弁(かべん:花びら)には、どことなく優しさが感じられるからです。
サクラは咲き始めましたが、向日葵(ひまわり)はまだ咲いていません。秋桜(コスモス)もまだ咲きません。
咲く時期に違いがあることは自然界では当たり前でも、人間界、特に学校にいれば、生徒を全てサクラのように思い込んでしまうことがあります。
当たり前ですが、人はみんながサクラではありません。その人の能力が開花する時期は異なります。草花の咲く時期はほぼ判(わか)っていますが、人間の能力が何時に開花するかは判りません。判らないから他人が成功したと聞けば、身を焼かれるような焦(あせ)りを感じたり、我が身の不運を恨(うら)んだりもします。
私たちがこの世に生まれたからには、果たすべき使命がそれぞれにあるはずです。その使命に気付き、果たそうと一生懸命に頑張っている時期が、その人の花の咲く時期だと、記者は考えています。
サクラは、夏の暑い時期には葉を茂らせ、身体に太陽の力を取り込み、凍(い)てつく冬の時季には大地から養分を取り入れています。ただ、春の来るのをじっと待っているだけではありません。
そのサクラの花が、今、咲き始めました。
人の花咲くそれぞれの時期に、玉野備南高校が少しでも関われるなら幸いです。