令和4年10月4日(火)
今年も早いものであと3か月となりました。来年の干支(えと)は「卯?」です。干支の置物を作っていますが、今日は釉薬(ゆうやく)をかける工程にはいりました。授業前に伺うと、渡辺先生が作品に掛ける釉薬が均一になるように丁寧に混ぜて準備してくださっていました。この後、生徒たちは慎重に白い釉薬を掛けました。
焼きあがると、この白い釉薬が透明なガラス状のコーティングとなり、下に絵付けした色や柄が見えることになります。でき上がりが楽しみですね。
令和4年10月3日(月)(後期始業式の校長講話より)
「人を大切にすることは、自分を大切にすること」でもあります。後期は学校祭もあり、人と付き合ういろいろな場面があります。そこで、付き合い方について少し考えてみます。
自分の手に他者の人の手が添(そ)えられて生まれた漢字は何でしょうか?
それは「友」という漢字です。人間の身体の部分はほかにもあるのに、なぜ手なのでしょうか?それは手の働きから「~という信条を持つ」とか「進む方向を指す」とか「手を結ぶ」という意味が生まれ、信条を共有して進む相手のことを表すようになったからと考えられます。
中国のことわざに「大人の交わりは和して同ぜず。小人の交わりは同じて和せず」というものがあります。「和」と「同」の違いはどのようなものでしょうか。両方に「口」があります。「人口調査」という言葉もありますから、人を表していると考えます。「禾(のぎへん)」は稲、穂先にはお米の粒がいっぱい付いていることから、「和」は「多くの人が力を合わせる」という意味になりました。
「同」は上から物をかぶせ、一つの口になっているように見えます。多くの人の意見を一つにするという意味にもとれます。まとまりが良いように見えますが、そのためにいろんな気持ちや考えを抑え込んでいるとも考えられます。
「協」の漢字はいろいろな力を合わせることから、「和」の漢字に似ているところがあります。そこには相手への気遣い、「思いやり」があります。
立場の違う人や意見の異なった人と協力していくためには、ふさわしい力を育てておく必要があります。それはどんな力でしょうか?たとえば、他者の意見を聞き、自分の考えも伝える「コミュニケーション力」。正しい方向に進むための「基礎的な学力」。きまりを自ら守る「自己管理力」が考えられます。玉野備南高校はこれら3つの力を学校経営目標に掲げて取り組んでいます。
「友だちが少ない」と心配しないでください。「あんな人とは2度と口なんかきかない」と言わないでくださいね。「絶えずメールしていないと忘れられるかもしれない」と不安がらないでください。私の経験と中国の歴史から、次の3つのことをお伝えします。
学校ではいろいろな人と話し、協力してみてください。後期最大の行事の臥竜祭をみんなで成功させましょう!