令和5年度前期始業式 校長講話~「普通科生が目指すもの」~
令和5年 4月10日(月)
明日は入学式で新入生を迎えます。令和5年度の本格スタートにあたり、「普通科の『普通』の語源に触れながら、在校生が率先して学校生活に挑戦してほしい」との校長講話がありました。
在校生に挑戦してほしいことの一つに、資格取得があります。英語検定やビジネス文書事務検定、漢字検定などがありますが、講話の冒頭、漢字検定2級の問題クイズが出されました。
次のスライドは、生徒の皆さんと一緒に受けた昨年の漢検2級の問題です。A~Eの中で一つだけ部首が違う漢字がありますが、どれだかわかりますか?
さすがです。生徒は正解しましたね。この問題が解けるのですから、ぜひ、漢検を受けて、自分の頑張りを残してみませんか。
さあ、いよいよ本題です。次の2つのスライドは、現在の玉野備南高校の学科に関係する漢字2文字です。わかりますか?
これまたスゴイ!
3人の生徒が次々に正解を言ってくれました。そうです。2つのスライドの漢字を合わせると「普通」という熟語になります。今日のテーマはこれです。
「普」の漢字の成り立ちは、昇る朝日が家並みをまんべんなく隅々(すみずみ)にわたって照らすことから来ています。このことから「あまねく」と読み、「全て」という意味です。太陽がない「並」とは違うのです。
太陽の「日」の漢字が入っていることから、普通科で学ぶ人は、太陽が自ら輝くように、自分で学び、考えることが期待されています。
全てに通じるような学びをしたことで、世の中で困っている人や立場の弱い人を助けられる人物になれるのです。
「全てに通じる学び」とは、どんなこともできるようになることだけではありません。多くの分野を学び知ることで、たとえ自分自身はできなくても、困っている人とその解決策を知っている人とを結ぶこともできるのです。
次のスライドは、本年度の学校グランドデザインです。「生徒一人一人の能力・特性・環境に応じた多様な進路実現と人間力の育成を目指す学校」を創るための計画図です。
進路実現のための3つのスキルアップと、それを営むための根本になる「人間力の育成」を図るために、さまざまな教育活動を進めていきます。
普通科のBinan高校でできることが、これからの時代を生き抜く「自分で考え、取り組む主体性」や「調整するコミュニケーション力」、「粘り強く頑張る力」を確実に育んています。
さあ、これからいろんなことに挑戦してみましょうよ!!